薪ボイラー 改良
ドラム管ボイラーを半年使ってみたがいくつか不満な点が出てきたので改良した。
ドラム管4本でボイラー容積は700Lだったが露天風呂と温水暖房に使うには少し足りないので1100Lまでアップさせた。
ドラム管の鉄板は薄いので底に穴が開くのも時間の問題だと思い寿命を考えしっかりしたものにしたかった。
新しいボイラーは箱型として底面は6mm、側壁が4.5mm厚の鉄板にした。
この厚さがあれば10年使っても穴が開くことはないと思うのだが。
ボイラーのサイズだがブロック壁との間に約10cmの隙間ができるようにしてその隙間に断熱材を入れる構造とした。
一度沸点まで上昇させたら可能な限り保温させて温水暖房なら2日~3日使えるようにしたい。
鉄板は図面を書いて鉄工所にお願いして切断までしてもらい溶接は自分することに。
タンクの溶接は手持ちのアーク溶接機ではイマイチ自信がないので今回は半自動溶接機をヤフオクで購入してチャレンジしてみる。
中国製のインバータ式が3万円ぐらいで出店していて安すぎて不安だったが落札してみた。
半自動溶接機を使うのは始めてなので慣れるまで端材を使って練習する。
SUZUKIDのノンガスワイヤー0.9mmを使い電圧と溶接電流を変化させて最適条件を見つけて溶接してみる。
やはりシールドガスのおかげでアークよりビードが綺麗に溶け込んで素人でもそれなりの溶接ができるので半自動溶接機は正解だったようだ。
2日かけて全部溶接できた。
総重量を計ったら約240kgになっていたのでこの重さだと移動させるのが大変。
ガレージの梁に滑車を付けウニモグのウインチで吊るして軽トラの荷台に載せて移動。
ボイラーの設置はチェーンブロックで引き上げてユンボで押して設置したが重量物なので作業は注意しながら行う。
今回工夫を加えた点は温水ヒーター用不凍液は20Lのステンレス容器に入れてフレキパイプで熱交換する方法にした。
これでタンク全部を不凍液にするのに比べ少なくて済む。
不凍液は薄めて使うとしても原液20L 5000円ぐらいでそこそこ高価なので。
不凍液は妨錆作用があるのでタンクの錆止めにもなるのだが今回のボイラーは
錆び対策をしておいたほうが良い。
ROVALという亜鉛ペイントがあり亜鉛どぶ付けめっきと同じ効果だというのでそれをタンク内面に塗っておいた。
錆びは錆びやすいところから始まるので亜鉛を鉄板に貼り付けるだけでも周辺の鉄は錆びないらしい。
この亜鉛塗装がボイラーでどの程度の妨錆効果があるのか興味があるのでじっくり経過観察してみるつもり。
煙突はボイラーの中を通して排熱を回収する構造としいる。
このダクト部は狭くて溶接が難しかったがこのダクトで排熱を回収できれば熱効率アップが期待できる。
設置を終え配管作業を行ったが今まで使っていたボイラーの配管が再利用できたので短時間で終えた。
配管を済ませたので水を満たしてみたが漏れはなく一安心。
水を満たした状態でのタンク重量は1.4tぐらいになる。
もしボイラーを支えている耐熱ブロックが地震等で崩れた場合にタンクが落ちて事故になる可能性もあるので落下防止用の牽引補強も加えた。
ドラム管ボイラーの配管は奥まったところにあったので水漏れしても確認するのが大変だったが配管類は前面に集中させて点検しやすい配置にしている。
前回製作したロストルは写真のように燃焼の熱でここまで曲るかという程歪んで灰掃除が大変だった。
今回改良を加え新しく製作した。
ロストルの足は両側だけでなく中央も加えて6本の角パイプで作った。
足をパイプにしたのは別な理由もあり燃焼室の奥までエアーを通すため。
パイプの途中に穴を開けておいたので前面から角パイプを通してエアーが流れれば燃焼効率の向上を期待できる。
煙突を取りつけ火入れをした。
容積が大きくなっているに短時間で温度上昇したので燃焼効率は上がっている感じ。
しばらく使って見て様子をみてみることに。