発動機 レストア
法事で実家に行った時にリサイクルショップの前を通ったら昔の発動機が目に止まった。
立ち寄ってよく見るとヤンマー NK3 ジーゼル発動機。
銘板がかすれて読めないが製造年度は1955年ぐらいのものでしょうか?
フライホイールを回すと圧縮はそこそこあった。
室内で保存されていたようで多少の腐食はあるがレストア出来そうだったので譲ってもらおうと店主を探したが留守。
電話をかけたら携帯につながり明日ならいるとのことで翌日に再度訪問。
交渉の結果1万円で譲ってくれるとのこと。
持ち帰ってリフトに載せて修理を試み見る。
先ずはオイル交換から始めた。
オイルが入ってなかったので入れるがオイルゲージがない??
オイルの循環を確認するインディケータがありオイルが循環していると円盤がくるくる回るみたいなので3Lぐらい入れたら回り始めた。
しかしこれ何と言うでしょうか?、ネットで調べても出てこなかった。
次に燃料系だが燃料タンクに残っていた古い軽油は変色して匂いも凄い。
燃料タンクの中は綺麗だったので古い軽油を全部取り出し新しい軽油を入れる。
噴射ポンプの入り口まで燃料は来てるが噴射ポンプの出口には出てこない。
なので噴射ポンプを分解してみる。
金網で出来た燃料フィルターを取り外す時に破損させてしまったので半田で修理。
プランジャーが固着していて動かない。
プランジャーを取り外すには薄型のスパナが必要なのでホームセンターで購入してきた。
固着していたプランジャー。
燃料調整ノズル
プランジャーを外して掃除したら動くようになって組み直したらポンプ出口で燃料が出るようになった。
なんか量が少ないような気もするが僅かでも出てれば始動するはず。
シリンダーヘッドを取り外しバルブ、シリンダー、ピストンの摩耗具合を見たがキズもなく問題なさそう。
シリンダーヘッドとバルブのカーボンを削り落とし噴射ノズルを分解して掃除した。
噴射ノズルは高圧に晒されて燃料を噴射させるので工夫されていてこれを設計した人苦労しただろうと思いながら修理してた。
ヘッドとノズルを組み上げる。
燃料が正常に噴射するとキュという音がするので確認できる。
冷却水はお湯を入れた方がかかりが良いというのでお湯を入れてみた。
準備が整ったので始動です。
フライホイールを回すと数十年振りにエンジンかかった。
もう少し手こずるかと思ったがあっけなく動いた。
まだまだ使えそうな発動機なのでこれを使ったレトロな薪割り機でも作ろうかと思案中。