ガレージの梁のスパンは4.5m 間隔は0.9mある。
屋根材はアスファルトシングルを使う場合は
14kg/m^2。コンパネは10kg/m^2。
束、棟木、垂木等まとめて10kg/m^2
として積雪を除いた重量を計算すると
34kg/m^2。
積雪だがこのあたりは数年前の大雪で
1mの降雪だったようだ。
雪の重量は2kg/cm/m^2、積雪1mでは200kg/m^2。
合計重量は234kg/m^2になる。
1つの梁にかかる重量は梁スパンと間隔から
4.5x0.9x234=945kg
梁の中央一点の束で棟木を支える構造とすると
荷重は上記の半分になる。
屋根の傾斜等は考慮しない。
4.5mスパンの梁の中央に945/2=474kg
の構造で強度を構造計算ソフトで計算した。
杉 角材 100x100(mm)の場合
曲げ応力 332.9% たわみ 1/41
杉 角材 100x200(mm)の場合
曲げ応力 113.7% たわみ 1/216
通常の100x100の杉の角材では降雪1m
では完全にNG.
100x200の杉であればどうにか使え
そうだ。
自分で製材できるのでこのサイズで製材を
考えたが重量もさることながらこの長さだと
真っ直ぐ製材するのはかなり難しい。
そこで梁だけ鉄骨で考えてみた。
杉の柱の両脇をリップ溝鋼を2つ付き合せて
ネジで固定する方法だ。
100x50x20 t=2.3mmであれば
ホームセンターで売っているし6mものが
2800円程度なので安い。
強度計算してみたら
リップ溝鋼 100x50x20 t=2.3 2本張り合わせ
曲げ応力 107.1% たわみ 1/161
たわみは材木に比べて大きいが曲げ応力が小さく
かなり安全設計だ。
ガレージなので重いエンジンとかミッションを
梁に吊り上げるとした場合にそれに耐えてほしい。
許容される曲げ応力までなら2本張り合わせの
リップ溝鋼なら700kgまでOKだ。
2本の梁で過重を分割させれば1t以上でも問題ない。
というわけでリップ溝鋼を梁に使うことにした。