funmogのブログ

ウニモグとDIY@山小屋暮らし

ネット環境

秩父の山奥に中古の山荘を購入して週末はここで過ごしている。場所は市街化区域外の山林であるが電気と電話線は引いてあった。半径1kmぐらいに定住者はいないようなところで携帯電話もこんな山奥まで基地局を設置してくれない。電話もネットもない環境は今の日本では貴重かもしれないがちょっと耐え難い。この場所でネットが使えるまでの試行錯誤した記録です。

最初にUQコミュニケーションズのポケットWIFIを持っていたのでバイクで近く林道を走ってWIMAXの電波状況を確認してみた。向かい側の山の中腹から秩父市内が遥か遠くに見渡せる場所があり圏外ギリギリではあるが受信できる場所を見つけた。山荘とその場所は見通し距離で500mぐらい。WIFIのブリッジモードで使えば飛ばせない距離ではなさそう。ただポケットタイプのWX02では圏外にひっきりなしになるので使い物にはならなかった。まずはWIMAXを安定に受信できるようにするにはどうするか? そこで外部アンテナが接続できる端末(URoard HOME2+)があるのでこれに八木アンテナのようなゲインのあるもの接続すれば使えるのではないかと思い中古のURoardをヤフオクで落札。

 

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URoardはWX02のSIMカード差し替えだけで簡単に動作すると思ったがなにやら設定が必要なようだ。検索すると同じようなことで苦労した話があり参考にさせてもらい設定したら使えるようになって一安心。アンテナは中国製の25dBiの高ゲインアンテナをアマゾンで購入した。1600円とお手頃価格。

 

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アンテナの利得は大きいほど弱い電波も強く送受信できる。ちなみに25dBiは無指向性アンテナに対して300倍強く電波を受信できることを意味している。これをURoardに接続して再度実験です。確かにWX02に比べると電波状況は改善しておりWEBに接続してもつかえないことは無いけどぶつぶつよく切れてストレスがたまりそう。これ以上ゲインの高いアンテナは入手できない。まだ諦め切れずにさらに高ゲインを得るために同じアンテナを8個購入して合成を考えてみた。アンテナは縦に4段、横2列の計8個で塩ビパイプに取り付けた。出来上がったアンテナがこれ。

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原理的には2個の合成で3dB(2倍)ずつゲインが上がるので8個で9dBのゲインが

上がる。理論上は34dBiのゲイン、2500倍の高感度になっているハズ(?)でこれならいけるだろうと思ったが、、、結果は多少良くはなっていて圏外にはならないがアンテナバー1~2個、やはり途中でたまに切れて不安定。さらにアンテナを増やすとしてもはっきりした効果を出すにはこの4倍とか8倍必要だと思われる。64個のアンテナも出来ないことないし面白そうだけど費用対効果を考えると疑問がありやむなく断念!。ちなみに8個のアンテナはそのまま接続してもだめでパワー合成器というものが必要です。自作したウィルキンソン合成器です。1つの端子から2分配、4分配、8分配と分割してます。

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なかなか思い通りにはいかないもので結局WIMAXは諦めることに。仕方ないのでメタルラインのADSLの契約を考えたがNTTの交換機までの距離が少なく見積もっても8kmぐらいありそうなので速度は期待できません。遅いけど仕方ないということでADSL契約のためにNTTに連絡した。そしたらなんとこの場所は光ファイバーが敷設してあるとの回答。まさかこんな山奥にファイバーが敷設してあるとは夢にも思わなかったので予想外の展開でした。すぐに光契約して全て解決。今までの試行錯誤は何だったの? 

ここの敷地内に数本の電柱があるが新規にファイバーを敷設しなければならない。作業の方が2人で足場の悪い急斜面の電柱に登り木の枝を落としたり、腐れかけたウッドデッキに梯子をかけて危険な作業をして頂き光回線が開通しました。作業された方、本当にご苦労様でした。