funmogのブログ

ウニモグとDIY@山小屋暮らし

黒電話のIP化

娘がカフェを開業するので固定電話が必要になった。新規で回線を引くのは固定費がかかるのでIP電話が安そうである。

ここの山荘を購入したとき一緒に黒電話を頂いたのでこれをIP化したくなった。

 

IP化するにはインターネット回線とアナログ電話のアダプターが必要でアマゾンでHT-502というアダプターを購入した。価格は6300円で最も安かったのでこれにした。

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ただこのHT-502はトーン式の電話しか対応していない。プッシュホンというタイプの電話機ですが黒電話はパルス方式なのでそのままでは着信はできても発信ができない。

ダイヤルパルスDTMFトーンに変換する装置が必要ですが今時こんなもの必要とする人はいないと思うがヤフオクならあるかと思い探してみたらやっぱりありました。

20年ぐらい前に製造されたもので岩崎通信BE-700というDP/PB変換装置。3000円で落札できた。

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IP電話サービスは調べてみると月額基本料が0円というサービスがある。通話料は8円30秒と高めだがあまり使用しないことを考えると基本料が安いほうがいい。そこで基本料が0円のFUSION IP PHONEと契約した。

ネットで契約すると直ぐに電話番号とIP電話接続に必要なSIPコードがメールで送られてくる。

 

HT-502の設定はプッシュホンでボタンを押すことできる。

設定はそれほど難しくなく検索するといろいろと設定例なども出てきた。

HT-502はデフォルトがアメリカの電話に設定されているのでハングアップトーンやビシートーンはアメリカの周波数で日本の電話とは少し違うので違和感がある。

その設定もプッシュホンで変更できる。

とりあえずプッシュホンでIP電話の発信と着信が問題なくできることは確認できたので黒電話にヤフオクで落札したBE-700をつないで試してみたが、、、、、

だめです。パルス信号をトーンに変換してくれません。背面にDIP SWがあり

いろいろと設定を変えてみたが全然駄目です。落札したのが不良品だったのかと思いヤフオクでもう一台同じBE-700があったので落札してみた。

でも、、、、、2台目も駄目でした。

ここまでやると諦め切れません。次にebayで探してみたら新品のDP/PB変換機があるではないですか。これは電源も必要ない優れもの。円換算で約1万円と少し高めですが新品だからしかたないか。届いたのがこれです。

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試してみると今度はダイヤルを回すとトーン信号に変換してくれます。

でもなんか動作がおかしい。

どの番号を回してもトーンがいつも同じで発信できない。

試しにラインをショートしてパルスを模擬したら違うトーンになるので黒電話のパルス速度が正しくなさそう。たしかにダイヤルを回しても戻る時間が長い気がする。

試しにダイヤルが戻るとき指で強制的に早く戻したら違うトーンが出てきたのでパルスの速度の問題だと確信した。

黒電話の裏蓋を外してパルスの速度が調整できないか見てみるとガバナという調速機構があった。そこのばねを少し伸ばすと早くなりそうなのでやてみたら思ったとおりトーン信号が変換された。

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紆余曲折あり約2万円の出費にてやっと黒電話が使えるようになりました。

現在娘のやっているカフェの電話機として活躍中。

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タイヤバースト

先週スリップして工場の壁にぶつかったとき突起物でバーストしてぱっくりと裂けた。

こんな丈夫そうなタイヤでもサイドウォールは弱い。

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部品取りのドナーウニモグから一本はずして軽トラに乗せるのだが100kgぐらいあるので一人ではキツイ。助っ人を頼んで軽トラに乗せた。

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交換してとりあえず走れるようにはなった。

それと石垣に衝突したときに後輪ホイールがダメージを受けていた。

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でかいハンマーでたたいたがびくともしない。タイヤが入っている状態だと直せそうもない、ホイールを外す必要がありそう。

知り合いのタイヤ屋さんにゆがんだホイール直せるかと聞いたらウニモグのホイールは自信ががないとの返事。普通のタイヤ屋さんはこんな修理したことないだろうな。自分でやるしかなさそう。

アセチレンで熱して柔らかくすれば直せそうなので暇を見つけてやってみるつもり。

ドナーウニモグのタイヤがないので探さないと。少し前にヤフオクに4本まとめて安く出てたので購入しておけば良かったな。

 

 

Payment from a settlement

こんな通知が届いた。

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アメリカで何度か交通違反をしているので罰金の督促かとびくびくして読んだらなにやらお金がもらえるらしい。

5年前にシアトルに行った時にHertzで車を借りてダウンタウンで駐車違反をしたことがあった。

罰金の支払いをせずに帰国したら後でHertzから手数料を含めて請求があった。

確か$200ぐらいだと思うが大分前のことなのではっきり覚えていない。

このとき多く取りすぎていたので還元されるということらしい。

戻ってくるのは$10~$20だそうだけど面倒なんで請求する気はないが5年前のことなのに日本まで通知してくるあたり律儀だなと関心した。

 

ピット完成&事故

3連休の初日はピット壁面のコンクリートが固まったので外枠を取り外し埋め戻した。外枠は上部だけ取り外し下側部分は取り外さず一緒に埋めてしまった。

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整地してほぼ平らにしたつもりだが思い通りに平らになってくれない。後で砂利を5cmほど敷くのこれくらいでいいやと完了させた。

砂利はウニモグで10kmはなれた秩父市内の砂利屋さんに買いにいく。5cm厚みだと4t程度必要でウニモグでは2往復するだが。1度目を購入して2回目に出向くとき事故が起きた。その日は台風が接近しており2回目の購入に出かける前から雨が降り出した。山荘から秩父市内に向かう途中にセメント工場がありその前はかなりの急な坂道でゆるやかな右カーブでぬれた路面で滑りやすそう。頭では理解していたがいつも通りのスピードで走っていたら突然後輪が流された。ブレーキ踏んでも全然減速しないで左側の石垣にタイヤが当たった。その反動で今度は右側にもって行かれる、ハンドル回しても姿勢を戻せない。ショートホイールの宿命で直進安定性が良くない。右側にはセメント工場の建屋があり工場壁面を10mぐらいこすってやっと停止。やってしまいました。でも人身事故ではなく良かった。

工場壁面には蒸気配管があり蒸気が漏れていて工場もかなり破損させた模様。従業員の方もぞろぞろと出てきました。

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タイヤがバーストしてました。フェンダーも変形してます

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後ろのバンパーも片側が外れてた。

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タイヤ以外駆動系は問題なさそうなので工場事務所の駐車場まで移動。警察と保険会社に電話して事故証明と工場損害の処理をすませた。明日は台風の予報なので明後日引き取りに来るということで工場事務所の駐車場に置かせてもらうことに。

工場の人から聞いた話では大型トラックが頻繁に通るので路面がつるつるになっていてセメントの粉塵と降り始めの雨の直後は要注意な場所だそう。知らんがな!

 

ネット環境

秩父の山奥に中古の山荘を購入して週末はここで過ごしている。場所は市街化区域外の山林であるが電気と電話線は引いてあった。半径1kmぐらいに定住者はいないようなところで携帯電話もこんな山奥まで基地局を設置してくれない。電話もネットもない環境は今の日本では貴重かもしれないがちょっと耐え難い。この場所でネットが使えるまでの試行錯誤した記録です。

最初にUQコミュニケーションズのポケットWIFIを持っていたのでバイクで近く林道を走ってWIMAXの電波状況を確認してみた。向かい側の山の中腹から秩父市内が遥か遠くに見渡せる場所があり圏外ギリギリではあるが受信できる場所を見つけた。山荘とその場所は見通し距離で500mぐらい。WIFIのブリッジモードで使えば飛ばせない距離ではなさそう。ただポケットタイプのWX02では圏外にひっきりなしになるので使い物にはならなかった。まずはWIMAXを安定に受信できるようにするにはどうするか? そこで外部アンテナが接続できる端末(URoard HOME2+)があるのでこれに八木アンテナのようなゲインのあるもの接続すれば使えるのではないかと思い中古のURoardをヤフオクで落札。

 

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URoardはWX02のSIMカード差し替えだけで簡単に動作すると思ったがなにやら設定が必要なようだ。検索すると同じようなことで苦労した話があり参考にさせてもらい設定したら使えるようになって一安心。アンテナは中国製の25dBiの高ゲインアンテナをアマゾンで購入した。1600円とお手頃価格。

 

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アンテナの利得は大きいほど弱い電波も強く送受信できる。ちなみに25dBiは無指向性アンテナに対して300倍強く電波を受信できることを意味している。これをURoardに接続して再度実験です。確かにWX02に比べると電波状況は改善しておりWEBに接続してもつかえないことは無いけどぶつぶつよく切れてストレスがたまりそう。これ以上ゲインの高いアンテナは入手できない。まだ諦め切れずにさらに高ゲインを得るために同じアンテナを8個購入して合成を考えてみた。アンテナは縦に4段、横2列の計8個で塩ビパイプに取り付けた。出来上がったアンテナがこれ。

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原理的には2個の合成で3dB(2倍)ずつゲインが上がるので8個で9dBのゲインが

上がる。理論上は34dBiのゲイン、2500倍の高感度になっているハズ(?)でこれならいけるだろうと思ったが、、、結果は多少良くはなっていて圏外にはならないがアンテナバー1~2個、やはり途中でたまに切れて不安定。さらにアンテナを増やすとしてもはっきりした効果を出すにはこの4倍とか8倍必要だと思われる。64個のアンテナも出来ないことないし面白そうだけど費用対効果を考えると疑問がありやむなく断念!。ちなみに8個のアンテナはそのまま接続してもだめでパワー合成器というものが必要です。自作したウィルキンソン合成器です。1つの端子から2分配、4分配、8分配と分割してます。

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なかなか思い通りにはいかないもので結局WIMAXは諦めることに。仕方ないのでメタルラインのADSLの契約を考えたがNTTの交換機までの距離が少なく見積もっても8kmぐらいありそうなので速度は期待できません。遅いけど仕方ないということでADSL契約のためにNTTに連絡した。そしたらなんとこの場所は光ファイバーが敷設してあるとの回答。まさかこんな山奥にファイバーが敷設してあるとは夢にも思わなかったので予想外の展開でした。すぐに光契約して全て解決。今までの試行錯誤は何だったの? 

ここの敷地内に数本の電柱があるが新規にファイバーを敷設しなければならない。作業の方が2人で足場の悪い急斜面の電柱に登り木の枝を落としたり、腐れかけたウッドデッキに梯子をかけて危険な作業をして頂き光回線が開通しました。作業された方、本当にご苦労様でした。

 

ピットコンクリート その2

週末は天気がよく気温も作業するにはちょうど良かった。先週型枠を設置したので上側部分の型枠を完成させた。コンクリートはミクサーからネコで運ぶのが大変なので型枠に直接流し込めるように工夫。

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200mmのボイド管を加工してミクサーからのガイドを通して流し込めるようにした。準備は整ったので再び中国製ミクサーと格闘です。

 

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計算では1.3m^3が必要。少しゆるめに作って側面まで流れるようにしていけばミクサーを移動させなくて済みます。半分程度流し込んだところで問題が発覚。外側のコンパネが圧力で外側にふくらみだした。コンパネが剥がれることはなさそうだけコンパネの繋ぎ合わ部分に隙間ができてコンクリートが漏れ始めていたので急遽外周の隙間に土を入れてみた。外周隙間の土はコンクリートが固まってから入れようと予定していたがちょっと順番が入れ替わるが仕方ない。友人のトミさんが午後から遊びに来てくれたので手伝ってもらうことに。トミさんのおかげで思ったより早く完了。コンクリート作業は人手が必要だと痛感。

 

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コンクリート1.3m^3はミクサーを使ったけど運ぶだけでも大変でした。床面はこの4倍程度必要なんです。ブロックの立ち上げもしないといけないし地味な作業がまだまだ続きます。

 

 

電波とは

先日ある人と話していたとき素朴な質問をされた。電波って何って?
間単に説明するのは難しいけ一応エンジニアなので今度聞かれたら分かりやすく答えられるように整理してみた。

電波は目には見えないし色も臭いもないけど普段身近に使っている。スマホ、TVやラジオ、GPS、車のキーレスなどなど。電波は磁石と静電気が関係している。
だれでも知っている磁石はNとS極があって力を及ぼし合う。紙の上に砂鉄をおいて下に磁石をつけると曲線を描くがそれが磁界です。こすった下敷きで髪の毛が逆さになるいたずらはだれでもやったことがあると思うがそれは静電気が作る電界のしわざです。磁界も電界も周辺に力を及ぼします。空間で電界が変化すると空間中に電流が流れる。電流は電子の移動と思われるが電子が移動しなくても空間中は電流が流れることが電波を理解する上で重要なポイントなんです。実はこの電界と磁界は兄弟のよなもので磁界が変化すると電界が発生して電流が流れる。そして電流が流れるとまた磁界が生じ相互に作用をする。一秒間に何万回の磁界あるいは電界を変化させると空間に電波と呼ばれるエネルギーが輻射されます。

効率よく輻射するには少し仕掛けが必要で空間中で電流や磁界を変化させる必要があります。その装置がアンテナの呼ばれるものです。空間中で流れた電流で磁界が発生してその磁界で電流が発生するように連鎖的に外に向かって電波は広がっていきます。どうして電流が流れると磁界が発生するのか、伝播速度は光の速度であるということは法則で決まっているので触れません。
アンテナの最もシンプルな形は1本の銅線です。電気の伝わる速度は光と同じ秒速3x10E^8mでもし銅線を伝わる途中で電流の流れる向きが逆になるとどうなるでしょう?銅線の長さと与える周波数をうまく調整すると端から伝わって末端まできたら逆方向に向きを変えさせられまたもとに戻ると逆方向に向きが変わり銅線上の電流を激しく揺さぶります。ブランコに周期に合わせて小さい力を加えると徐々に振れが大きくなり最後に振り落とされるのに似ています。銅線上を激しく揺さぶられた結果兄弟である電界と磁界がペアになって空間に電波として輻射されるんですね。効率のよいアンテナは銅線上を端から端まで伝わる時間をと与える周期が一致したときに最も効率のよいアンテナになります。およそ1mで150MHz、50cmで300MHzです。300MHZはTVの周波数ですがTVアンテナのエレメントが50cmぐらいになっているのはこの理由によります。
光も電波と同じ電磁波と呼ばれるものです。電磁波は周波数により呼び方が変わります。細かく分類すると多いので大雑把に分類すると周波数の低いほうから電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、ガンマー線。そう光も放射線も電波と同じ電磁波で周波数だけが違うんです。一度空間に輻射されて電磁波は何かに吸収されて熱に変わるまで伝播し続けます。ですので何億光年離れた恒星の光も望遠鏡でみることが出来るのです。ちなみに140億年前のビッグバン直後の光は宇宙背景放射という形で電磁波として観測できます。BS放送を受信しているパラボラアンテナは天空に向けていますが宇宙背景放射という電波を雑音という形で一緒に受信しているけど誰も気にしていないですね。また全ての物質が電磁波を発射していることも以外に知られていない。物質は熱で振動して僅かながら電磁波を放出してます。温度が高くなれば比例して多くの電磁波を放出し温度により放出している周波数と上がってきます。薪ストーブの温度が上がるとストーブ表面が赤色になるのは熱で放出した電磁波の周波数が人間が光として見える周波数まで上がってきたことを意味します。さらに温度を上げると赤から黄色になるのは周波数が上昇しているんですね。目に見えない赤外線の領域でも電磁波は放出しています。ユニクロヒートテックは遠赤外線が出て暖かいという宣伝文句ですが温度が低い発熱体からでている低い周波数の赤外線を言ってるんですね。まあ遠赤外線の効果がどの程度かは分かりませんが。温度と電磁波の放射の関係はプランクの法則に従いこの法則を利用したのが空港の赤外線カメラによる体温測定器でSARS流行の時に話題になりました。体温に比例して生じる電磁波の分布を測定して温度を測定しています。人間の体から電波が出ているならそれを検知すれば人間がいるかどうか分かります。それが自動ドアのセンサーやセンサーライトに利用されたりしているんです。そう考えると人間の目は可視光の電磁波受信機であり色の違いが分かるのは電磁波の周波数まで識別できる高性能なセンサーなんですね。蛇がねずみを捕まえられるのはねずみの体温で発生している電磁波すなわち赤外線を感知できるセンサーを持っているからなんです。

身の回りのいろいろな現象も電磁波が関わっているので注意して観察すると面白いものです。